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生化学Ⅰ定期試験 (2018年8月1日,1時間目実施) の正答
生化学Ⅰ定期試験(2018年8月1日,1時間目実施)の正答

問題1・・・3   (4点)
問題2・・・1   (4点)
問題3・・・各2点
問題4・・・各2点
問題5・・・5   (4点)
問題6・・・1   (4点)
問題7・・・各2点
問題8・・・2   (4点)
問題9・・・各2点
問題10・・・各2点
問題11・・・5   (4点)
問題12・・・各2点
問題13・・・2   (4点)
問題14・・・各2点
問題15・・・2   (4点)
問題16・・・4   (4点)
問題17・・・各2点
問題18・・・各2点
問題19・・・各2点
問題20・・・2   (4点)

[備考]
1.この筆記試験の得点に、出席点(20点満点)が加算されます。

2.試験の翌日(8月2日)以降は、可能な範囲でいつでも得点の照会に応じます。

3.試験問題に疑問がある場合や解説が必要な場合は、可能な範囲でいつでも質問等に応じます。

4.採点済みの解答用紙は、後期「生化学Ⅱ」の最初の授業で返却します。(万一採点ミスがあった場合は、その後でも修正可能です。)


第32回管理栄養士国家試験 問題20 平成30年3月4日(日)
第32回管理栄養士国家試験 問題20 平成30年3月4日(日)

20 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  (1)ミカエリス定数(Km)が小さいほど、酵素と基質の親和性が低い。
  (2)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
  (3)化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって低下する。
  (4)酵素の反応速度は、至適pHで最小となる。
  (5)律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。

(1) ミカエリス定数(Km値)は、最大反応速度(Vmax)の2分の1の反応速度を与える基質濃度と定義されます。したがって、この値が小さければ小さいほど、酵素が基質で飽和されやすいことを示します。すなわち、この値が小さければ小さいほど、酵素と基質の親和性は大きいことになりますので、これは誤文です。国試では時々問われる内容ですので、しっかりと覚えておきましょう。

(2) 酵素の本体はタンパク質(糖タンパク質)ですが、タンパク質だけでは活性を示さず、活性を発揮するためには補酵素や金属原子などの非タンパク質成分を必要とする酵素も存在します。このような酵素において、酵素本体と補酵素や金属原子などとが複合体を形成したものをホロ酵素といいます。このホロ酵素のタンパク質部分のことをアポ酵素といいますが、アポ酵素単体では一般に活性をもちません。よって誤文です。

(3) 正文です。酵素に関わる問題の中で、定番中の定番の記述です。「酵素は活性化エネルギーを低下させることによって、化学反応速度を高める」ことを、しっかりと確認しておきましょう。

(4) 逆です。酵素反応速度は至適pHで最大となります。酵素反応速度が最大となるpHを至適pHといいますので、当然ですね。

(5) これも定番の記述です。絶対に覚えておきましょう。律速酵素とは、一連の代謝経路の中で最も遅い反応を触媒する酵素のことをいいます。律速酵素は、生体内におけるフィードバック制御に関わっていたり、その代謝系を人為的に抑えるための薬剤の作用点になっていたりしますので、重要性が高い場合が多いです。




答えは(3)です。
生化学Ⅰ模試 (2018年7月4日実施) の正答
生化学Ⅰ模試 (2018年7月4日実施) の正答

問題1・・・4   (4点)
問題2・・・1   (4点)
問題3・・・3 (各2点)
問題4・・・5 (各2点)

第32回管理栄養士国家試験 問題19 平成30年3月4日(日)
第32回管理栄養士国家試験 問題19 平成30年3月4日(日)

19 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  (1)ドコサヘキサエン酸は、中鎖脂肪酸である。
  (2)アラキドン酸は、n-3系脂肪酸である。
  (3)ジアシルグリセロールは、複合脂質である。
  (4)胆汁酸は、ステロイドである。
  (5)スフィンゴリン脂質は、グリセロールを含む。

(1) ドコサヘキサエン酸は、中鎖ではなく長鎖脂肪酸です。脂肪酸の炭素数が6あるいは8個のものを中鎖脂肪酸といいます。炭素数10以上のものは長鎖脂肪酸に分類されます。ドコサヘキサエン酸は炭素数が22ですので、完全な長鎖脂肪酸です。

(2) アラキドン酸は、n-3ではなくn-6系脂肪酸です。脂肪酸のメチル末端から数えて6番目の炭素に初めて二重結合があります。n-6系列として、必須脂肪酸であるリノール酸からアラキドン酸が生合成されることも思い出しておきましょう。

(3) ジアシルグリセロールは、グリセロールと脂肪酸のみから構成される脂質です。よって、単純脂質です。単純脂質と複合脂質の分類は、国試頻出項目ですので、しっかりと覚えておきましょう。

(4) 正文です。コール酸やデオキシコール酸などの胆汁酸は、ステロイド骨格をもったステロイド化合物です。肝臓でコレステロールから合成されます。

(5) グリセロールを含むリン脂質は、グリセロリン脂質です。スフィンゴリン脂質は、スフィンゴシンを含みます。




答えは(4)です。

第32回管理栄養士国家試験 問題18 平成30年3月4日(日)
第32回管理栄養士国家試験 問題18 平成30年3月4日(日)

18 細胞内での代謝とそれが行われる部位の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  (1) クエン酸回路 ------- 細胞質ゾル
  (2) β酸化 ------------------- リボソーム
  (3) たんぱく質合成 ----- プロテアソーム
  (4) 電子伝達系 ----------- ミトコンドリア
  (5) 解糖 --------------------- ゴルジ体


どれも必ず知っていなければいけない、基本的な内容です。しっかりと覚えておきましょう。もしもこれが難しく感じるようなら、生化学を基礎から勉強しなおす必要がありそうです。

(1) クエン酸回路は細胞質ゾルではなく、ミトコンドリア内で進行します。基本中の基本です。

(2) 脂肪酸のβ酸化はリボソームではなく、ミトコンドリア内で進行します。これも基本です。

(3) たんぱく質の合成は、リボソームで行われます。プロテアソームは、不要なたんぱく質を分解する酵素です。

(4) 正しい組み合わせです。電子伝達系はミトコンドリアで進行し、このとき発生するエネルギーを利用して、ATPが合成されます。(すなわち酸化的リン酸化が起こります。)

(5) 解糖系はゴルジ体ではなく、細胞質ゾルで起こります。




答えは(4)です。