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健康栄養学科の実験用機器類の紹介(3)
写真の機械は、高分解能型クリープメーターと呼ばれる測定装置です。一言で言えば、食べ物などの物性を測定する機械です。

ある食べ物が硬いとか軟らかいとか、弾力があるとかサクサクしているとかドロドロしているといったような、物理的・機械的な性状を測定する時に用います。

測定の主な目的は、美味しさを測定することです。美味しさというと、甘い、辛い、すっぱいなどの味覚が重要なことは言うまでもありませんが、物性も大きく影響しています。たとえば、揚げたてのサクサクの天ぷらと、時間がたってしんなりとしたものとの違いや、モチモチとコシのあるうどんとボソボソしたうどんとの違いなどを思い浮かべると、容易に想像がつくでしょう。

また美味しさの測定以外にも、嚥下困難者等のための用いる「とろみ剤」や「嚥下食」、「介護食」の研究・開発などでも威力を発揮する機械です。

使い方がやや難しいので、学生実験での応用は困難ですが、卒業研究などで役立ててください。


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