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生化学Ⅱの講義から思うこと
早いもので今年も12月になりました。
後期の授業も残り5回程度になり、そろそろ試験なども気になる時期になってきました。

生化学Ⅱの講義は、今週の授業で「核酸の代謝」を終えて「遺伝子発現とその制御」に入ります。2年生の皆さんは、この1年半あまりの間に種々の専門基礎科目および専門科目の内容が、相互に関連し合っていることに気付いたことと思います。

特にホルモンや消化酵素、ビタミンなどは、1年時に「基礎栄養学」や「解剖生理学」で学んだ内容が「生化学」でも繰り返し出てくることがわかったことと思います。たとえば、アスコルビン酸(ビタミンC)がプロリンやリシンのヒドロキシ化に必要であり、従ってコラーゲン合成に必須であり、ひいては硬骨や骨格筋の維持にも大切であることなどが、次々と頭の中で結び付いてきたことと思います。

それぞれの科目で学んだ知識や技術を単なる点としてとらえるのではなく、線として相互に結びつけていきたいものです。そしてその点が増えてきて線が太くなれば、やがては面となって統合された知識・技術になるはずです。決して容易なことではありませんが、ぜひ努力を続けてください。