2011年12月24日 (土)
第25回管理栄養士国家試験(追加試験,平成23年7月31日)
基礎栄養学
84 脂溶性ビタミンに関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a ビタミンAの活性体は、遺伝子発現の調節に関与する。
b ビタミンDは、肝臓でコレステロールに転換される。
c ビタミンEは、血液の凝固に必須である。
d ビタミンKは、腸内細菌によって合成される。
(1) aとb (2) aとc (3) aとd (4) bとc (5) cとd
答えは(3)です。
(a) ○ ビタミンAの活性体であるレチノイン酸は、作用を及ぼす細胞の核内受容体に結合し、遺伝子発現を制御することが知られています。ちなみに、エストロゲンやプロゲステロン、活性型ビタミンDなどのステロイドホルモンも、標的細胞の細胞膜を通過して核内受容体に結合することにより、遺伝子発現を制御します。
(b) × コレステロールはアセチルCoAからメバロン酸を介して生合成されます。ビタミンDからの転換はありませんので、誤文です。ちなみに、ビタミンDは肝臓で25位がヒドロキシ化され、また腎臓で1位がヒドロキシ化されて、活性型ビタミンDに変換されますが、これはコレステロールの生合成とは関係ありません。
(c) × 血液凝固に必須のビタミンは、ビタミンKです。Kは、Koagulation(ドイツ語で「凝固」)に由来します。
(d) ○ これは、このまま覚えておきましょう。ついでに、抗生物質を長期連用したとき、腸内細菌の減少によってビタミンK不足をきたす危険性があることも、復習しておきましょう。
基礎栄養学
84 脂溶性ビタミンに関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a ビタミンAの活性体は、遺伝子発現の調節に関与する。
b ビタミンDは、肝臓でコレステロールに転換される。
c ビタミンEは、血液の凝固に必須である。
d ビタミンKは、腸内細菌によって合成される。
(1) aとb (2) aとc (3) aとd (4) bとc (5) cとd
答えは(3)です。
(a) ○ ビタミンAの活性体であるレチノイン酸は、作用を及ぼす細胞の核内受容体に結合し、遺伝子発現を制御することが知られています。ちなみに、エストロゲンやプロゲステロン、活性型ビタミンDなどのステロイドホルモンも、標的細胞の細胞膜を通過して核内受容体に結合することにより、遺伝子発現を制御します。
(b) × コレステロールはアセチルCoAからメバロン酸を介して生合成されます。ビタミンDからの転換はありませんので、誤文です。ちなみに、ビタミンDは肝臓で25位がヒドロキシ化され、また腎臓で1位がヒドロキシ化されて、活性型ビタミンDに変換されますが、これはコレステロールの生合成とは関係ありません。
(c) × 血液凝固に必須のビタミンは、ビタミンKです。Kは、Koagulation(ドイツ語で「凝固」)に由来します。
(d) ○ これは、このまま覚えておきましょう。ついでに、抗生物質を長期連用したとき、腸内細菌の減少によってビタミンK不足をきたす危険性があることも、復習しておきましょう。