2012年11月23日 (金)
第26回管理栄養士国家試験 平成24年3月18日(日)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ヘキソキナーゼは、糖新生系の律速酵素である。
(2) 肝臓には、グルコース-6-ホスファターゼが存在する。
(3) グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコースが生成する。
(4) ペントースリン酸回路は、尿素回路の側路である。
(5) グルカゴンは、グリコーゲン合成を促進する。
(1) × 糖新生系ではなく、解糖系の酵素です。
(2) ○ グルコース-6-ホスファターゼは、肝臓(および腎臓)に存在する酵素です。これは必ず覚えましょう。グリコーゲンの加リン酸分解によって生じたグルコース-1-リン酸からグルコース-6-リン酸が生じ、これをグルコースにするのが「グルコース-6-ホスファターゼ」です。この酵素があるから、肝臓はグリコーゲンからグルコースを作り出し、血糖を供給することができます。(筋肉ではグリコーゲンを加リン酸分解しても、血糖を補うことはできません。)
(3) × グルコースではなく、グルコース1-リン酸が生じます。加水分解ならばグルコースが生じますが、加リン酸分解である点に注意。
(4) × ペントースリン酸回路と尿素回路とは、全く別の反応経路です。
(5) × グルカゴンは、グリコーゲンの分解を促進して、血糖値を上昇させるホルモンです。
答えは(2)です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ヘキソキナーゼは、糖新生系の律速酵素である。
(2) 肝臓には、グルコース-6-ホスファターゼが存在する。
(3) グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコースが生成する。
(4) ペントースリン酸回路は、尿素回路の側路である。
(5) グルカゴンは、グリコーゲン合成を促進する。
(1) × 糖新生系ではなく、解糖系の酵素です。
(2) ○ グルコース-6-ホスファターゼは、肝臓(および腎臓)に存在する酵素です。これは必ず覚えましょう。グリコーゲンの加リン酸分解によって生じたグルコース-1-リン酸からグルコース-6-リン酸が生じ、これをグルコースにするのが「グルコース-6-ホスファターゼ」です。この酵素があるから、肝臓はグリコーゲンからグルコースを作り出し、血糖を供給することができます。(筋肉ではグリコーゲンを加リン酸分解しても、血糖を補うことはできません。)
(3) × グルコースではなく、グルコース1-リン酸が生じます。加水分解ならばグルコースが生じますが、加リン酸分解である点に注意。
(4) × ペントースリン酸回路と尿素回路とは、全く別の反応経路です。
(5) × グルカゴンは、グリコーゲンの分解を促進して、血糖値を上昇させるホルモンです。
答えは(2)です。
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