2013年11月03日 (日)
平成24年12月9日(日) 第9回栄養士実力認定試験
問題43 脂質代謝についての記述である。正しいのはどれか。
(1) キロミクロンは、肝臓からコレステロールを運搬するリポたんぱく質である。
(2) ヒト体内では、脂肪酸に二重結合は導入されない。
(3) 遊離脂肪酸は、血液中ではグロプリンに結合して運ばれる。
(4) 食後、脂肪組織では、トリアシルグリセロールの合成が亢進する。
(5) DHAは、リノール酸から合成される。
(1) キロミクロンは、食事由来のトリアシルグリセロールを小腸から脂肪組織やその他の組織まで運搬します。
(2) 不飽和化酵素(デサチュラーぜ)の作用によって、ステアリン酸に二重結合が導入され、オレイン酸が合成されます。
(3) 遊離脂肪酸は、血液中の最も主要なたんぱく質である血清アルブミンに結合して運ばれます。
(4) 正文です。食後、食事由来のトリアシルグリセロールはキロミクロンによって脂肪組織に運ばれ、リポたんぱく質リパーゼで加水分解された後に吸収され、再びトリアシルグリセロールに合成されます。一方、食後に分泌が促進されるインスリンは、リポたんぱく質リパーゼを活性化するとともに、脂肪組織のトリアシルグリセロールを分解するホルモン感受性リパーゼ活性を抑制します。これらの作用によって食後はトリアシルグリセロールの合成が亢進します。
(5) DHA(ドコサヘキサエン酸)は、α-リノレン酸からエイコサペンタエン酸などを経て合成されるn-3系列の脂肪酸です。リノール酸やアラキドン酸などのn-6系列の脂肪酸と区別しておきましょう。
答えは(4)です。
問題43 脂質代謝についての記述である。正しいのはどれか。
(1) キロミクロンは、肝臓からコレステロールを運搬するリポたんぱく質である。
(2) ヒト体内では、脂肪酸に二重結合は導入されない。
(3) 遊離脂肪酸は、血液中ではグロプリンに結合して運ばれる。
(4) 食後、脂肪組織では、トリアシルグリセロールの合成が亢進する。
(5) DHAは、リノール酸から合成される。
(1) キロミクロンは、食事由来のトリアシルグリセロールを小腸から脂肪組織やその他の組織まで運搬します。
(2) 不飽和化酵素(デサチュラーぜ)の作用によって、ステアリン酸に二重結合が導入され、オレイン酸が合成されます。
(3) 遊離脂肪酸は、血液中の最も主要なたんぱく質である血清アルブミンに結合して運ばれます。
(4) 正文です。食後、食事由来のトリアシルグリセロールはキロミクロンによって脂肪組織に運ばれ、リポたんぱく質リパーゼで加水分解された後に吸収され、再びトリアシルグリセロールに合成されます。一方、食後に分泌が促進されるインスリンは、リポたんぱく質リパーゼを活性化するとともに、脂肪組織のトリアシルグリセロールを分解するホルモン感受性リパーゼ活性を抑制します。これらの作用によって食後はトリアシルグリセロールの合成が亢進します。
(5) DHA(ドコサヘキサエン酸)は、α-リノレン酸からエイコサペンタエン酸などを経て合成されるn-3系列の脂肪酸です。リノール酸やアラキドン酸などのn-6系列の脂肪酸と区別しておきましょう。
答えは(4)です。
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