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平成25年度栄養士実力認定試験 問題19  平成25年12月8日(日)
平成25年度栄養士実力認定試験  平成25年12月8日(日)

問題19 糖質についての記述である。正しいのはどれか。

 (1) マルトースは、2分子のゲルコースがグリコシド結合した構造をしている。
 (2) グルコースは、ケトースである。
 (3) スクロースは、グルコースとガラクトースが結合した構造をしている。
 (4) セルロースは、グルコースがα-1,4結合した構造をしている。
 (5) フルクトースは、五炭糖である。




(1) 基本的な正文です。マルトース(麦芽糖)は、2分子のグルコースがα-1,4グリコシド結合でつながった二糖です。

(2) グルコースはアルデヒド基をもつアルドースです。管理栄養士課程の専門科目で出てくる単糖の中で、ケトースは「フルクトース(果糖)」と「ジヒドロキシアセトン」ぐらいで、それ以外はすべてアルドースと覚えておきましょう。

(3) スクロースはグルコースとフルクトースとが結合した二糖です。転化糖を思い出せれば、すぐにわかりますね。

(4) α-1,4結合ではなく、β-1,4結合です。グルコースの1位の炭素と4位の炭素との間で脱水縮合が起こっていることは共通ですが、1位の炭素に結合したヒドロキシ基が下向き(α位)ではなく上向き(β位)です。ちなみにα1,4結合だとアミロースの構造です。

(5) フルクトース(果糖)は、炭素原子6個からなる六炭糖(ヘキソース)です。基本です。一方、五炭糖(ペントース)といえば、リボースやキシロースなどが思い出せるようにしておきましょう。


答えは(1)です。