2015年05月22日 (金)
第29回管理栄養士国家試験 問題21 平成27年3月22日(日)
21 ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ミトコンドリアでは、解糖系の反応が進行する。
(2) 粗面小胞体では、ステロイドホルモンの合成が行われる。
(3) ゴルジ体では、脂肪酸の分解が行われる。
(4) リソソームでは、糖新生が行われる。
(5) iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、神経細胞に分化できる。
(1) 解糖系は、ミトコンドリアではなく細胞質ゾルで進行する反応系です。解糖系-細胞質ゾル、クエン酸回路-ミトコンドリア、ペントースリン酸回路-細胞質ゾル、β酸化-ミトコンドリア・・・といった主要な代謝系とその反応が起こる場所との組み合わせは、しっかりと覚えておきましょう。
(2) ステロイドホルモンの合成は、粗面小胞体ではなく滑面小胞体で行われます。粗面小胞体では、たんぱく質の合成が行われます。
(3) 脂肪酸の分解は、ミトコンドリア内でβ酸化として行われます。ゴルジ体では、粗面小胞体で合成されたたんぱく質に糖鎖を付加するなどの化学修飾が行われます。
(4) 糖新生は、主として細胞質ゾルで行われます。反応系の一部は、ミトコンドリア内で進行します。リソソームは加水分解酵素を豊富に含んでおり、異物や細胞内で生じた不要な物質などの消化・分解を行います。
(5) iPS細胞は、多種の細胞へと分化する能力をもった細胞です。神経細胞をはじめ、心筋細胞や肝細胞その他の多様な細胞に分化することが示されています。
答えは(5)です。
21 ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ミトコンドリアでは、解糖系の反応が進行する。
(2) 粗面小胞体では、ステロイドホルモンの合成が行われる。
(3) ゴルジ体では、脂肪酸の分解が行われる。
(4) リソソームでは、糖新生が行われる。
(5) iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、神経細胞に分化できる。
(1) 解糖系は、ミトコンドリアではなく細胞質ゾルで進行する反応系です。解糖系-細胞質ゾル、クエン酸回路-ミトコンドリア、ペントースリン酸回路-細胞質ゾル、β酸化-ミトコンドリア・・・といった主要な代謝系とその反応が起こる場所との組み合わせは、しっかりと覚えておきましょう。
(2) ステロイドホルモンの合成は、粗面小胞体ではなく滑面小胞体で行われます。粗面小胞体では、たんぱく質の合成が行われます。
(3) 脂肪酸の分解は、ミトコンドリア内でβ酸化として行われます。ゴルジ体では、粗面小胞体で合成されたたんぱく質に糖鎖を付加するなどの化学修飾が行われます。
(4) 糖新生は、主として細胞質ゾルで行われます。反応系の一部は、ミトコンドリア内で進行します。リソソームは加水分解酵素を豊富に含んでおり、異物や細胞内で生じた不要な物質などの消化・分解を行います。
(5) iPS細胞は、多種の細胞へと分化する能力をもった細胞です。神経細胞をはじめ、心筋細胞や肝細胞その他の多様な細胞に分化することが示されています。
答えは(5)です。
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