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第29回管理栄養士国家試験 問題22 平成27年3月22日(日)
第29回管理栄養士国家試験 問題22 平成27年3月22日(日)

22 糖質と脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  (1) フルクトースは、アルドースである。
  (2) フルクトースは、五炭糖である。
  (3) グルコースは、ケトースである。
  (4) リボースは、RNAの構成糖である。
  (5) イノシトール1,4,5-三リン酸は、糖脂質である。




(1) フルクトースは、代表的なケトースです。単糖の分類として、アルデヒド基をもったアルドースと、ケトン基をもったケトースは、しっかりと区別しておきましょう。管理栄養士養成課程で通常の学習の中で出てくるケトースはフルクトースのみです。その他はすべてアルドースと覚えておきましょう。(まれにジヒドロキシアセトンというケトースが出てきますが。)

(2) フルクトースは炭素数6の六炭糖(ヘキソース)です。単糖の分類として、炭素数が5の五炭糖(ペントース)と炭素数が6の六炭糖(ヘキソース)の区別はしっかりとつけておきましょう。フルクトース、グルコース、ガラクトース、マンノースなどは六炭糖(ヘキソース)で、リボースやデオキシリボースは五炭糖(ペントース)です。

(3) グルコースはアルデヒド基をもつアルドースです。詳しくは(1)の解説を参照してください。

(4) 正文です。RNAは、リボース、塩基(A、U、C、G)およびリン酸から構成されています。なお、DNAを構成する糖は、デオキシリボースです。

(5) イノシトール1,4,5-三リン酸は、糖アルコールであるイノシトールにリン酸が3つ結合した物質ですので、脂質ではありません。リン脂質であるホスファチジルイノシトールからつくられるセカンドメッセンジャーの一種です。



答えは(4)です。