2015年08月20日 (木)
第29回管理栄養士国家試験 問題24 平成27年3月22日(日)
24 生体エネルギーと生体酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ATPの産生は、グルコースの異化の過程で起こる。
(2) 脱共役たんぱく質(UCP)は、AMP産生を抑制する。
(3) AMPは、高エネルギーリン酸化合物である。
(4) 電子伝達系の電子受容体は、窒素である。
(5) グルタチオンは、活性酸素産生を促進する。
(1) 正文です。異化というのは、簡単に言えば「生体内で、複雑な物質をより単純な物質に分解する過程」です。生体内ではグルコースが分解され、その時に発生するエネルギーを用いてATP合成を行います。
(2) 脱共役たんぱく質(Uncoupling protein)は、AMPではなく、ATPの産生を抑制します。脱共役たんぱく質は、電子伝達系と酸化的リン酸化によるATP合成とを脱共役させる(切り離す)ため、ATP合成を阻害します。
(3) AMP(アデノシン一リン酸)は、高エネルギーリン酸結合をもちません。ADP(アデノシン二リン酸)やATP(アデノシン三リン酸)ならば高エネルギーリン酸結合を含んでいます。
(4) 電子伝達系の最終的な電子受容体は、酸素です。その結果、水が生成します。「電子伝達系では、電子は最終的に酸素に受容され水を生じる」と覚えましょう。国家試験頻出項目の1つです。
(5) 逆です。グルタチオンは還元力をもっており、活性酸素を消去する方向で作用します。したがって、活性酸素の発生を抑制します。
答えは(1)です。
24 生体エネルギーと生体酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ATPの産生は、グルコースの異化の過程で起こる。
(2) 脱共役たんぱく質(UCP)は、AMP産生を抑制する。
(3) AMPは、高エネルギーリン酸化合物である。
(4) 電子伝達系の電子受容体は、窒素である。
(5) グルタチオンは、活性酸素産生を促進する。
(1) 正文です。異化というのは、簡単に言えば「生体内で、複雑な物質をより単純な物質に分解する過程」です。生体内ではグルコースが分解され、その時に発生するエネルギーを用いてATP合成を行います。
(2) 脱共役たんぱく質(Uncoupling protein)は、AMPではなく、ATPの産生を抑制します。脱共役たんぱく質は、電子伝達系と酸化的リン酸化によるATP合成とを脱共役させる(切り離す)ため、ATP合成を阻害します。
(3) AMP(アデノシン一リン酸)は、高エネルギーリン酸結合をもちません。ADP(アデノシン二リン酸)やATP(アデノシン三リン酸)ならば高エネルギーリン酸結合を含んでいます。
(4) 電子伝達系の最終的な電子受容体は、酸素です。その結果、水が生成します。「電子伝達系では、電子は最終的に酸素に受容され水を生じる」と覚えましょう。国家試験頻出項目の1つです。
(5) 逆です。グルタチオンは還元力をもっており、活性酸素を消去する方向で作用します。したがって、活性酸素の発生を抑制します。
答えは(1)です。
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