第30回管理栄養士国家試験 問題29 平成28年3月20日(日)
29 消化管の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) 胃壁の筋層は、三層構造である。
 (2) 小腸の長さは、大腸より短い。
 (3) 脂質は、膜消化を受ける。
 (4) 膵管は、空腸に開口する。
 (5) 大腸粘膜には、絨毛がある。




(1) 正文です。胃壁の平滑筋層は、斜走筋、輪走筋(輪状筋)および縦走筋で構成されています。

(2) 逆です。小腸の長さは7m前後、大腸の長さは1.5m程度です。小腸は、栄養物質を吸収するための表面積を広く取る必要があるため長いと考えれば、わかりやすいですね。

(3) オリゴ糖やオリゴペプチドは膜消化を受けますが、脂質の膜消化は知られていません。

(4) 膵管は、空腸ではなく十二指腸に開口しています。基本です。胃の幽門に続く25cm程度の部分は十二指腸と呼ばれますが、ここに肝臓や胆嚢からつながる総胆管と膵臓からつながる膵管とが合流して開口しています。それぞれから分泌される胆汁および膵液の成分と、消化における役割も復習しておきましょう。(できれば消化管ホルモンとの関わりも。)

(5) 小腸の粘膜には指状の突起である絨毛が多数ありますが、大腸粘膜にはありません。小腸は栄養物質の吸収の場ですから、絨毛によってその吸収表面積を飛躍的に拡大しています。それに対して大腸では主に水やミネラルが吸収されますので、そこまでの表面積は必要ないのでしょうね。




答えは(1)です。