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平成28年度 栄養士実力認定試験 問題18  平成28年12月11日(日)
平成28年度 栄養士実力認定試験 問題18  平成28年12月11日(日)

問題18 酵素についての記述である。正しいのはどれか。
 (1) 酵素は、化学反応の活性化エネルギーを高める。
 (2) ミカエリス定数(Km)が同じ酵素をアイソザイムという。
 (3) 至適温度は、酵素反応の速度が最も遅い温度である。
 (4) ペプシンの至適pHは、2前後である。
 (5) 律速酵素は、代謝経路の中で最も速い反応を触媒する。



(1) 逆です。酵素は化学反応の活性化エネルギーを低下させることによって、反応速度を高めます。

(2) アイソザイムというのは、同一の化学反応を触媒する酵素で、構造(一次構造)が異なる酵素のことを指します。ミカエリス定数は関係ありません。

(3) 逆です。反応速度が最も大きくなる温度のことを、至適温度(最適温度)といいます。

(4) 正文です。胃の中で作用するペプシンは、胃酸が存在する強い酸性条件でよく働きます。至適pHは1~2です。

(5) これも逆です。最も遅い反応を触媒する酵素を、律速酵素(キーエンザイム,鍵酵素)といいます。律速酵素は、その経路の代謝速度を決定するという意味で重要性が高い酵素です。




答えは(4)です。