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第33回管理栄養士国家試験 問題22 平成31年3月3日(日)
第33回管理栄養士国家試験 問題22 平成31年3月3日(日)

22 代謝と酵素反応に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) グルコースは、代謝されると尿素になる。
 (2) 脂肪酸は、代謝されるとアンモニアになる。
 (3) 酵素反応の速度は、至適pHで最大となる。
 (4) トリプシンの至適pHは、酸性領域にある。
 (5) ペプシンの至適pHは、アルカリ性領域にある。



(1) グルコースではなく、たんぱく質やアミノ酸が代謝されると尿素になります。アミノ基から毒性の強いアンモニアが発生しないように、毒性の弱い尿素にして尿中に排泄します。グルコースは代謝されて、最終的に二酸化炭素と水になります。

(2) 脂肪酸が代謝されると、最終的に二酸化炭素と水になります。窒素原子(N)も含んでいませんので、アンモニア(NH3)にはなりません。

(3) 正文です。酵素活性が最大になるときのpHを至適pH(最適pH)と言います。これは解説不要ですね。

(4) トリプシンの至適pHは8前後です。したがって酸性領域ではなくアルカリ性(塩基性)領域に至適pHがあります。トリプシンが働く小腸内のpHでよく作用します。

(5) ペプシンの至適pHは1~2程度です。したがってアルカリ性領域ではなく酸性領域に至適pHがあります。ペプシンが働く胃内のpHでよく作用します。




答えは(3)です。