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第34回管理栄養士国家試験 問題19 2020年3月1日(日)
第34回管理栄養士国家試験 問題19 2020年3月1日(日)

19 核酸とその分解産物に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  (1)核酸は、ペプチドに分解される。
  (2)ヌクレオチドは、構成糖として六炭糖を含む。
  (3)シトシンは、プリン塩基である。
  (4)アデニンの最終代謝産物は、尿酸である。
  (5)尿酸の排泄は、アルコールの摂取により促進される。



(1) 絶対に選んではいけない記述です。アミノ酸がいくつかペプチド結合でつながった分子がペプチドですね。したがって、タンパク質が分解されてペプチドができるのはわかりますが、ヌクレオチドでできた核酸からペプチドができる訳がないですね。高等学校のレベルです。

(2) これも高校レベルです。ヌクレオチドを構成している糖は、リボースやデオキシリボースといった五炭糖(ペントース)です。六炭糖(ヘキソース)ではありません。

(3) シトシンはプリン塩基ではなく、ピリミジン塩基ですね。アデニン、グアニンがプリン塩基、シトシン、チミン、ウラシルがピリミジン塩基です。しっかりと区別しておきましょう。覚えられない人は、「ニンで終わるのがプリン」と覚えてもいいですし、「CUTは(ピリ)ミジン切り」と覚えてもいいかもしれません。

(4) アデニンやグアニンといったプリン塩基の最終代謝産物は、尿酸です。したがって正文です。痛風との関係で、しっかりと覚えておきましょう。

(5) 逆です。アルコールは、尿酸の排泄を抑えます。痛風(あるいは高尿酸血症)の患者さんには、アルコールの摂取を控えるよう指導する必要があります。(痛風治療にお酒を飲め、という訳がないですよね。)

答えは(4)です。