栄養士実力認定試験 平成22年度 問題22
平成22年度 栄養士実力認定試験

問題22 コレステロールについての記述である。正しいのはどれか。
 (1)コレステロールの合成は、ミトコンドリアで行われる。
 (2)キロミクロン中のコレステロールは、食事由来のものである。
 (3)LDLは、末梢組織から余剰なコレステロールを回収する働きをもつ。
 (4)コレステロールは、ペプチドホルモンの前駆体である。
 (5)コレステロールは、細胞膜に含まれない。



答えは(2)です。

(1) コレステロールの合成は、主として肝細胞の小胞体と細胞質で行われるとされています。ミトコンドリアも細胞質の一部ですので紛らわしいのですが、教科書で見たことのない記載は誤文と判断するのが良策です。

(2) 正文です。キロミクロン(カイロミクロン)は、小腸で吸収されたトリアシルグリセロールやコレステロールから形成されるリポタンパク質です。したがって、これを構成するコレステロールは食事由来といえます。

(3) これは「LDL」ではなく「HDL」です。余分なコレステロールを回収する、いわゆる「善玉コレステロール」は、高密度リポタンパク質(HDL)だということを確認しておきましょう。

(4) 誤文です。コレステロールは副腎皮質ホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの材料にはなりますが、ペプチドホルモンにはなりません。(管理栄養課程で学んだ人なら、絶対にこの選択肢を選ばないと思いますが。)

(5) 細胞膜は、リン脂質二重層にタンパク質が点在する構造ですので、その主成分はリン脂質です。しかし、コレステロールも多量に含まれています。そもそも、「○○という物質は●●に含まれない。」という選択肢は、まず例外なく誤文ですので、もしも迷った場合は誤文と判断しましょう。(どんなに分析機器類の精度が上がっても、すべての種類の細胞の細胞膜で、ただの1分子もコレステロールが含まれていないことを証明するのは不可能ですので。)
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