第24回 管理栄養士国家試験問題 問題25
第24回 管理栄養士国家試験問題(平成22年3月21日)

25 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1) 脂肪酸のβ酸化は、細胞質ゾルで行われる。
 (2) ドコサヘキサエン酸は、エイコサノイドである。
 (3) 血中のケトン体が増加すると、血液pHは上昇する。
 (4) メバロン酸は、コレステロール合成の中間体である。
 (5) スフィンゴミエリンは、単純脂質である。



答えは(4)です。

(1) 脂肪酸のβ酸化は「細胞質ゾル」ではなく、「ミトコンドリア」で行われます。脂肪酸の生合成過程は細胞質ゾルで進行しますが、混同しないようにしましょう。

(2) ドコサヘキサエン酸は、エイコサノイドではなく(多価値不飽和)脂肪酸です。プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどのエイコサノイドと混同しないように。

(3) ケトン体が増加すると、血液のpHは低下します。ケトン体とは、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸を指します。アセト酢酸やβ-ヒドロキシ酪酸は、その名のとおり酸ですので、血液は酸性化しpHは低下します。すなわち、ケトアシドーシスが起こります。(まさか「酸性化=pH上昇」と勘違いした人はいないでしょうね。)

(4) 正文です。メバロン酸は、コレステロール生合成系の重要な中間代謝産物ですので、覚えておきましょう。ついでに、コレステロール生合成系の律速酵素は「HMG-CoA リダクターゼ」であることも思い出しておきましょう(国家試験に頻出しますので)。

(5) スフィンゴミエリンは、リン酸を含むリン脂質の一種ですので、「単純脂質」ではなく「複合脂質」です。ちなみにスフィンゴミエリンは、脳神経組織に豊富で、特にミエリン鞘に多量に含まれています。
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