第24回 管理栄養士国家試験問題 問題27
第24回 管理栄養士国家試験問題(平成22年3月21日)

27 代謝とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1) アロステリック効果は、基質結合部位へのリガンドの結合によって生じる。
 (2) HMG-CoA還元酵素は、アセチルCoAによるフィードバック制御をうける。
 (3) アイソザイムは、同一反応を触媒するが構造の異なる酵素である。
 (4) リポたんぱく質リパーゼは、インスリンによって抑制される。
 (5) グリコーゲン合成酵素は、アドレナリンによって活性化される。



答えは(3)です。

(1) アロステリック効果とは、酵素の基質結合部以外の部位に生成物などが結合し、酵素活性を調節することをいいます。ちなみに「allo」は「異なる、他の」、「steric」は「立体的な、立体の」という意味です。

(2) HMG-CoA還元酵素(HMG-CoAレダクターゼ)は、「アセチルCoA」ではなく「コレステロール」あるいは「メバロン酸」によってフィードバック阻害を受けます。なお、HMG-CoA還元酵素がコレステロール生合成経路の律速酵素であることは、国家試験に頻出しますので、再確認しておきましょう。

(3) 正文です。具体的なアイソザイムの例としては、乳酸デヒドロゲナーゼ1~5や、唾液(S)型および膵液(P)型α-アミラーゼなどがあります。アイソザイムも国家試験には頻出します。

(4) インスリンによって抑制されるのは、「リポたんぱく質リパーゼ」ではなく脂肪組織に存在する「ホルモン感受性リパーゼ」です。

(5) まずは、アドレナリンが血糖値を上昇させるホルモンであることを思い出しましょう。血糖値を上昇させるためには、グリコーゲンを加リン酸分解する方向へシフトさせる必要があります。すなわちアドレナリンの働きによって、グリコーゲン合成酵素(グリコーゲンシンターゼ)は抑制されます。
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