第24回 管理栄養士国家試験問題 問題30
第24回 管理栄養士国家試験問題(平成22年3月21日)

30 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1) 乳酸は、好気的条件下でピルビン酸から生成される。
 (2) 乳酸脱水素酵素は、解糖系の律速酵素である。
 (3) アラニンは、肝での糖新生に利用される。
 (4) ぺントースリン酸回路は、クエン酸回路の側路である。
 (5) グルカゴンは、グリコーゲン分解を抑制する。



答えは(3)です。

(1) ピルビン酸から乳酸が生じるのは、「好気的条件下」ではなく「嫌気的条件下」です。たとえば短時間に激しい運動を行うような無酸素運動を行うと、骨格筋細胞内に乳酸が蓄積し筋疲労をきたします。一方、軽いジョギングやエアロビクスのような有酸素運動を行う場合は(すなわち好気的条件下では)、ピルビン酸はアセチルCoAを経てクエン酸回路(TCAサイクル)に入ります。

(2) 解糖系の律速酵素は、ホスホフルクトキナーゼです。しっかりと覚えておきましょう。

(3) 正文です。アラニンは糖原性アミノ酸の一つで、ピルビン酸を経てグルコースに変換されます。

(4) 側路とは、バイパスのことです。ペントースリン酸回路は、クエン酸回路とは全く異なる反応系ですので、側路(バイパス)ではありません。そもそも、ペントースリン酸回路は細胞質ゾルに、また、クエン酸回路はミトコンドリアに存在する反応系ですので、存在する場所も異なっています。

(5) 膵臓のランゲルハンス島A細胞(α細胞)から分泌されるグルカゴンは、グリコーゲンの加リン酸分解を促進し、血糖値を上昇させます。すなわち、グリコーゲン分解を「抑制」ではなく「促進」します。
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