第24回 管理栄養士国家試験問題 問題32
第24回 管理栄養士国家試験問題(平成22年3月21日)

32 核酸・遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1) 成熟mRNA(伝令RNA)で遺伝情報を含む部分は、イントロンである。
 (2) ヌクレオシド(nucleoside)は、リン酸をもつ。
 (3) DNAからmRNA(伝令RNA)への転写は、DNAポリメラーゼによる。
 (4) 活性型ビタミンDは、遺伝子発現を調節する。
 (5) DNA分子中のチミンに対応する相補的塩基は、アラニンである。



答えは(4)です。

(1) これは一瞬で誤文と見分けましょう。イントロンは、遺伝子であるDNAに存在する介在配列です。mRNAにイントロンはありません。また、たとえDNAの話だとしても、遺伝情報を含む部分はエクソン(エキソン)で、イントロンではありません。どう読んでも誤文です。

(2) 紛らわしいですが、誤文です。ヌクレオシドは五炭糖(リボースまたはデオキシリボース)と塩基から構成されます。これにリン酸が加わって、「ヌクレオチド」になります。したがいまして、ヌクレオシドにはリン酸は含まれません。「ヌクレトシド」か「ヌクレオチド」かという1文字違いの誤文ですので、文章をよく読むことが大切です。

(3) 「DNAからmRNA(伝令RNA)への転写」というのは、DNAの塩基配列に基づいてRNAが合成されるプロセスです。したがって、「DNAポリメラーゼ」ではなく「RNAポリメラーゼ」によって進行します。

(4) 漠然とした文章ですが、正文です。活性型ビタミンDは一種のステロイドホルモンで、標的細胞の核内受容体に結合し遺伝子発現に影響を及ぼします。具体的には、小腸においてカルビンディンなどのたんぱく質の合成を促進して、カルシウム吸収を促進する働きを示します。ついでに、ペプチドホルモンは標的細胞の細胞膜の受容体に結合し、ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンは、細胞内受容体や核内受容体に作用することも復習しておきましょう。

(5) 明らかな誤文です。これは、絶対に引っ掛かってはいけない選択肢でしょう。チミンと相補的塩基対を形成する塩基は、「アデニン」です。アラニンはアミノ酸ですね。(1文字違いですし、どちらも略号で示すとAですので、少し紛らわしいですが。)
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