第24回 管理栄養士国家試験問題 問題89
第24回 管理栄養士国家試験問題(平成22年3月21日)

89 遺伝子発現と栄養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
 a 遺伝子の多型の中には、後天的に生じた変異も含まれる。
 b 倹約遺伝子とは、基礎代謝の上昇を起こすように変異した仮説的遺伝子である。
 c 遺伝子一塩基多型の中には、表現型に影響を与えないものがある。
 d 遺伝子多型の出現頻度は、人種によって異なる。

 (1) aとb  (2) aとc  (3) aとd  (4) bとc  (5) cとd




答えは(5)です。

a × 後天的に生じた変異は、遺伝子多型とはいいません。突然変異として扱われます。

b × 倹約(あるいは節約)遺伝子とは、基礎代謝を低下させて無駄にエネルギーを使わない方向に作用するたんぱく質をコードする遺伝子と考えられています。

c ○ 一塩基多型(SNP、SNPs)とは、その名の通り1個の塩基が置換しているDNA塩基配列の多型ですが、以下のような場合には表現型に影響が及びません。
 (i) エキソン(エクソン)以外の部分に生じた置換の場合(タンパク質のアミノ酸配列に影響を及ぼしませんので、一般に表現系に影響はありません。)
 (ii) エキソン(エクソン)部分に一塩基の置換が生じても、コードするアミノ酸が不変の場合(たとえば遺伝暗号がCCUからCCCに変化しても、同じプロリンをコードします。)
 (iii) たとえアミノ酸の置換が生じても、そのたんぱく質の機能に大きな影響が生じない場合

d ○ 正文です。たとえばアセトアルデヒド脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)の一塩基多型は、黄色人種に多いことが知られています。
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