第23回 管理栄養士国家試験問題 問題26
第23回 管理栄養士国家試験問題(平成21年3月22日)

問題26 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1)小腸で吸収されたグルコースは、リンパ管を経て輸送される。
 (2)解糖系の第一段階は、グルコースとアセチルCoAの結合である。
 (3)乳酸は、脂肪組織でグルコースに変換される。
 (4)ビタミンB6は、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ(α-ケトグルタル酸脱水素酵素)の反応に関与する補酵素の前駆体である。
 (5)ペントースリン酸回路は、NADPHを生成する。



答えは(5)です。

(1) 吸収されたグルコースは、リンパ管ではなく血管(血流)を介して肝臓に輸送されます。一方、吸収された脂質はキロミクロン(カイロミクロン)を構成し、リンパ管によって輸送され、静脈へと入ります。区別して覚えておきましょう。

(2) 解糖系の第一段階は、グルコースがリン酸化され、グルコース 6-リン酸になる反応です。アセチルCoAは全く関与しません。

(3) 筋組織などにおいて解糖系により生じたピルビン酸が嫌気的に代謝されて生じる乳酸は、脂肪組織ではなく肝臓でグルコースへと再合成されます。このグルコースは血流を介して再び筋組織に戻り、解糖系で使われます。この回路は、発見者の名前にちなんで「コリ回路」と呼ばれます。重要ですので、しっかりと覚えましょう。

(4) 2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ(α-ケトグルタル酸脱水素酵素)は、クエン酸回路に関わる酵素です。その補酵素の前駆体は、ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸です。ビタミンB6ではありません。ビタミンB6は、アミノ酸代謝に関わる補酵素です。

(5) 正文です。これはよく出題されますので、しっかりと覚えておきましょう。ペントースリン酸回路(経路)の役割は、NADPHおよびリボース 5’-リン酸を合成することです。生じたNADPHは脂肪酸やコレステロールの合成に使われ、一方、リボース 5’-リン酸はヌクレオチド合成の材料となります。くれぐれもNADHと混同しないように。
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