第23回 管理栄養士国家試験問題 問題28
第23回 管理栄養士国家試験問題(平成21年3月22日)

問題28 ヒト体内におけるアミノ酸の働きに関する記述である。誤っているのはどれか。
 (1)アルギニンは、一酸化窒素(NO)の前駆体である。
 (2)γ-カルボキシグルタミン酸は、プロトロンビンの構成アミノ酸である。
 (3)グルタミン酸は、神経伝達物質である。
 (4)システインは、メチオニン合成の基質である。
 (5)シトルリンは、尿素回路の中間体である。




答えは(4)です。

(1) アルギニンが一酸化窒素合成酵素(Nitric Oxide Synthase, NOS)によってシトルリンに変換されるときに、一酸化窒素が生じます。したがって正文です。ちなみに、こうして生じた一酸化窒素が血管拡張作用をもつことも、思い出しておきましょう。

(2) 正文です。プロトロンビンは、肝臓で合成される血液凝固因子の一種ですが、この分子を構成するグルタミン酸残基の一部がビタミンK依存性カルボキシラーゼによってカ ルボキシル化され、γ-カルボキシグルタミン酸に変わることにより、作用を示すようになります。ついでにビタミンKが血液凝固に必要とされること(逆にいえば、ビタミンK不足は出血傾向を来すこと)も復習しておきましょう。

(3) 正文です。グルタミン酸は、中枢神経系の主な興奮性神経伝達物質です。

(4) 誤文です。メチオニンは必須アミノ酸ですので、システインのような非必須アミノ酸(可欠アミノ酸)から体内で生合成することはできません。したがって誤文です。基礎栄養学や食品学などで覚えた「必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)」を思い出して、これが誤文であることを見抜ければ、この問題28は簡単に答えられるということです。初心忘るべからず。

(5) 正文です。シトルリン、アルギニン、オルニチンは、尿素回路(オルニチンサイクル)の代表的な中間体です。
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック