第23回 管理栄養士国家試験問題 問題38
第23回 管理栄養士国家試験問題(平成21年3月22日)

問題38 胃の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1)胃壁の構造を管腔側からみると、粘膜下層は、固有筋層の外側にある。
 (2)胃酸(塩酸)は、主細胞から分泌される。
 (3)壁細胞には、ガストリン受容体が存在する。
 (4)セクレチンは、胃酸の分泌を促進する。
 (5)幽門部は、胃底部よりも食道側にある。




答えは(3)です。

(1) 胃壁は内側から、粘膜、粘膜下層(粘膜下組織)、固有筋層(平滑筋層)、漿膜という、4層構造で形成されています。したがって誤文です。この基本構造は、胃、小腸、大腸に共通ですので、しっかりと覚えましょう。もしもゆとりがあれば、粘膜は粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板から成ることや、平滑筋層は内斜、中輪、外縦であることなども覚えておきましょう。

(2) 誤文です。胃酸(塩酸)は、胃腺を構成する壁細胞から分泌されます。ちなみに主細胞からはペプシノーゲン、副細胞からは粘液が分泌されます。

(3) 正文です。ガストリンは胃粘膜のG細胞から分泌され、壁細胞に作用して胃酸の分泌を促進します。

(4) セクレチンは、胃酸の分泌を抑制します。よって誤文です。胃の内容物が十二指腸に送られることが刺激となり、十二指腸などの粘膜に存在するS細胞からセクレチンが分泌されます。このセクレチンは、胃に作用して胃酸の分泌を抑制するとともに、膵臓に作用して膵液の分泌を促進します。胃での消化が一段落し、小腸内消化が始まるタイミングであることを考えれば、理論的にわかりやすいと思います。

(5) 胃の構造を考えるとき、噴門部、胃底部、胃体部、幽門部は基本です。うろ覚えの人は、教科書の図を見直しておきましょう。幽門部は胃が十二指腸へ移行する部分にあります。一方、胃底部は食道から移行した噴門部が上にせり出した部分を指します。したがって誤文です。
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