第25回 管理栄養士国家試験問題 問題25
第25回管理栄養士国家試験  平成23年3月20日(日)

25 代謝とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。

 (1)インスリンは、解糖を抑制する。
 (2)アクアポリンは、細胞膜における水の通過に関与する。
 (3)Na+,K+-ATPaseは、ナトリウムイオン(Na+)を細胞内に能動輸送する。
 (4)アルドステロンは、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変換する。
 (5)脱共役たんぱく質(UCP)は、クレアチンリン酸の分解とATP産生を脱共役させる。



(1) インスリンは、ホスホフルクトキナーゼ活性を高め、解糖を促進します。よって誤文です。もしも細かなことを忘れたとしても、インスリンが血糖値を下げることから推測して、グルコースの消費を高める方向に作用すると考えれば、誤文であることがわかると思います。

(2) アクアポリンは、細胞膜上に存在するたんぱく質で、水分子を選択的に透過させます。よって正文です。

(3) 誤文です。Na+,K+-ATPaseは、ナトリウムイオン(Na+)を細胞内ではなく、細胞外に能動輸送します。逆にカリウムイオン(K+)を細胞内に輸送します。細胞内液では、細胞外液に比べてカリウムイオン濃度が高く、ナトリウムイオン濃度が低いこととともに、しっかりと覚えておきましょう。

(4) アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変換する酵素は、アルドステロンではなく、腎臓から分泌されるレニンです。よって誤文です。そもそもアルドステロンは、副腎皮質から分泌されるミネラルコルチコイドですので、アンギオテンシノーゲンを加水分解する酵素活性はありません。このレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系に関する問題は、毎年国家試験に出題されますので、しっかりと覚えておく必要があります。

(5) 誤文です。脱共役たんぱく質(UCP、サーモゲニン)は、電子伝達系とATP合成とを切り離し、脱共役(だつきょうやく)させます。このとき、電子伝達系によって生じたエネルギーは、熱として消費されます。


答えは(2)です。
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック