第25回 管理栄養士国家試験問題 問題42
第25回管理栄養士国家試験  平成23年3月20日(日)

42 ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。

 (1) 原発性甲状腺機能低下症では、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)が低下している。
 (2) バソプレシンは、下垂体の前葉から分泌される。
 (3) 甲状腺ホルモンは、血清コレステロール値を上昇させる。
 (4) アルドステロンは、尿へのカリウム排泄を増加させる。
 (5) 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、カテコールアミン分泌を促進する。


この問題では、(4)が正文であることが簡単にわかります。あとは念のために、その他の選択肢が誤文であることを確認しましょう。

(1) 原発性甲状腺機能低下症は、甲状腺自体の疾患によって機能が低下しているため、一般に血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度の低下は認められません。むしろ、甲状腺ホルモンの分泌を促すために、下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)が盛んに分泌されるため、その濃度は上昇します。よって誤文です。

(2) バソプレシンは、下垂体後葉ホルモンです。したがって誤文です。下垂体後葉からは、抗利尿作用を示すバソプレシンと子宮収縮作用を示すオキシトシンが分泌されることを、しっかりと覚えておきましょう。

(3) これは少し難しいのですが、甲状腺ホルモンは組織へのコレステロールの取り込みを促進し、血清コレステロール値を低下させます。よって誤文です。

(4) 正文です。副腎皮質から分泌されるミネラルコルチコイドであるアルドステロンは、腎臓に作用してナトリウムの再吸収(ナトリウムの貯留)を促進し、カリウムの再吸収を抑制します。したがって、尿中へのカリウムの排泄を増加させます。アルドステロンに関する項目は国家試験に頻出しますので、しっかりとおさえておきましょう。

(5) 誤文です。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、その名が示すとおり副腎皮質に作用してグルココルチコイドなどの分泌を促進します。アドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンは副腎髄質から分泌されるホルモンですので、うっかり間違えないように注意しましょう。


答えは(4)です。
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