第22回 管理栄養士国家試験問題 問題21
第22回管理栄養士国家試験  平成20年3月23日(日)

21 ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。

 (1) 細胞膜は、脂質の三重層から成る。
 (2) 1つの細胞には、2個以上の核はみられない。
 (3) 核は、核膜孔を通して物質交換を行う。
 (4) 核小体は、リソソーム生成の場である。
 (5) 体細胞は、減数分裂を行う。



(1) 細胞膜は、リン脂質二重層にタンパク質が点在する、いわゆる「流動モザイクモデル」と呼ばれる構造でできています。したがって誤文です。

(2) 「~みられない」という文章の場合には、1つでも例外を見つければ誤文と判断することができます。例えば肝臓を構成する肝細胞では、核を2つもつ細胞がありますし、骨に存在する破骨細胞(はこつさいぼう)には、核が5~10個も見られます。また、細長い線維状の骨格筋細胞には、数百もの核が含まれています。これらの内のどれかを思い出せれば、誤文であることがわかります。(ちなみにこの文章のように、否定形で終わる文章はほとんど誤文です。)

(3) 正文です。核膜孔は、mRNAやタンパク質などの通路としての機能を担っています。

(4) 核小体は、リソソームではなくリボソーム生成の場です。ちなみにリソソームはゴルジ体に由来する細胞小器官です。

(5) 体細胞は、通常の分裂(体細胞分裂)によってその数を増します。減数分裂は、卵や精子などの生殖細胞を形成する時に見られる分裂で、その名のとおり染色体数が半減します。(半分に減らしておかないと、卵と精子とが受精したときに、子の染色体数が親の2倍になってしまいますので。)



答えは(3)です。
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