第25回 管理栄養士国家試験問題(追加試験) 問題39
第25回管理栄養士国家試験(追加試験,平成23年7月31日)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

39 血圧、体液の調節に関する記述である。正しいのはどれか。

  (1) レニンは、血圧上昇により腎臓から分泌が亢進する。
  (2) アンギオテンシンⅠは、腎臓でのカリウムの再吸収を促進する。
  (3) バソプレシンは、腎臓でのナトリウムの再吸収を促進する。
  (4) アルドステロンは、傍糸球体装置から分泌される。
  (5) アンギオテンシンⅡは、末梢血管を収縮させる。




答えは(5)です。

(1) レニンの分泌は、血圧上昇によって抑制されます。よって誤文です。レニン-アンギオテンシン系は、血圧を上昇させる系ですので、それがわかれば「血圧が上昇することによりレニンの分泌が低下すること」が、容易にわかり、誤文であることがわかるはずです。

(2) アンギオテンシンⅠによるカリウム再吸収促進作用は、知られていません。アンギオテンシンⅠはアンギオテンシンⅡに変換され、アンギオテンシンⅡは副腎皮質からのアルドステロンの分泌を促進し、間接的に腎臓でのナトリウムの再吸収を促進します。いずれにしても、カリウムの再吸収を促進しません。

(3) バソプレシンは、腎臓の遠位尿細管や集合管に作用して、水の再吸収を促進し、尿量を減少させます。すなわち、抗利尿ホルモンとして働きます。ナトリウムの再吸収を促進する作用は、知られていません。「バソプレシン」を「アルドステロン」に置き換えると正文になりますが、あわてて勘違いしないように気をつけましょう。
ついでに、バソプレシンは脳下垂体後葉から分泌されるペプチドホルモンであることも、復習しておきましょう。

(4) アルドステロンは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンです。腎臓の傍糸球体装置から分泌されるのは、レニンですね。他の選択肢とも関連しますが、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系は、しっかりと覚えておきましょう。

(5) 正文です。アンギオテンシンⅡは、末梢血管を収縮させることにより、血圧上昇作用を示します。
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