第25回 管理栄養士国家試験問題(追加試験) 問題79
第25回管理栄養士国家試験(追加試験,平成23年7月31日)
基礎栄養学

79 消化液に関する記述である。正しいのはどれか。
 (1) 唾液には、たんぱく質の消化酵素が含まれている。
 (2) 胃液の分泌は、味覚の刺激によってもおこる。
 (3) 膵液には、二糖類の消化酵素が含まれている。
 (4) 膵液の分泌は、絶食によって亢進する。
 (5) 胆汁には、消化酵素が含まれている。




答えは(2)です。

(1) 唾液には、でんぷんなどの糖質を加水分解するα-アミラーゼや脂質を加水分解するリパーゼは含まれていますが、たんぱく質を分解する酵素の存在は報告されていません。そのため誤文と判断します。

(2) 食物を食べるとき、味覚、臭覚および視覚の刺激によって副交感神経刺激が起こり、胃液の分泌が亢進しますので正文です。

(3) 膵液には、多糖を分解するα-アミラーゼ、脂質を分解するリパーゼおよびたんぱく質を分解するトリプシンやキモトリプシンなどが含まれています。しかし、二糖類を分解するマルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、トレハラーゼなどの酵素の存在は確認されていません。よって誤文です。

(4) 誤文です。摂取した食物が胃で部分消化され、次いで胃の内容物が小腸に送られると、セクレチンやコレシストキニンなどの消化管ホルモンが分泌され、膵液の分泌が促進されます。絶食した場合には、これらの反応が起こりませんので、膵液の分泌が促進されることはありません。(難しく考えなくても、「絶食すると食物が胃や小腸に入ってこないので、膵液を分泌する必要がない」と考えれば、常識的にわかると思います。)

(5) 胆汁には、脂質の消化を補助する胆汁酸は含まれていますが、消化酵素(加水分解酵素)は含まれていません。よって誤文です。
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