第26回 管理栄養士国家試験問題 問題27
第26回管理栄養士国家試験  平成24年3月18日(日)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

27 脂質とその代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) HDLの粒子径は、キロミクロンより大きい。
 (2) 肝臓のLDL受容体は、HMG-CoA還元酵素の阻害に伴って減少する。
 (3) インスリンは、リポたんぱく質リパーゼ活性を低下させる。
 (4) リポたんぱく質のコア部分は、リン脂質からなる。
 (5) スカベンジャー受容体は、酸化LDLを結合する。





(1) × キロミクロン(カイロミクロン)の粒子径は、リポたんぱく質中で最大です。よって誤文です。

(2) × まず、HMG-CoA還元酵素がコレステロール合成系の律速酵素であることを思い出しましょう。(これは重要です。)この酵素が阻害されると、コレステロール合成が低下し、コレステロールが減少しますので、コレステロールを取り込むためのLDL受容体は増加する方向に変化します。

(3) × インスリンは、脂肪組織に脂肪を蓄える方向で作用します。すなわち、脂肪組織に脂肪を取り込むために働くリポたんぱく質リパーゼを活性化し、脂肪組織の脂肪を分解するホルモン感受性リパーゼ活性を低下させます。間違えやすいところですが、よく復習しておきましょう。

(4) × リン脂質は、コア部分ではなく表面に存在します。リン脂質が両親媒性であることを考えれば、わかりやすいですね。

(5) ○ マクロファージは、その表面に存在するスカベンジャー受容体を介して酸化された変性LDLを結合し、細胞内へ取り込みます。アテローム性動脈硬化症の発症機構との関連が注目されています。

答えは(5)です。
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