第26回 管理栄養士国家試験問題 問題82
第26回管理栄養士国家試験  平成24年3月18日(日)
基礎栄養学

82 脂質の体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) ケトン体は、肝臓でエネルギー源として利用される。
 (2) 血中の遊離脂肪酸は、アルブミンに結合して運搬される。
 (3) インスリンは、ホルモン感受性リパーゼの働きを促進する。
 (4) コレステロールは、エネルギー源として利用される。
 (5) LDLは、トリアシルグリセロールを含有していない。





(1) × アセト酢酸やβ-ヒドロキシ酪酸などのケトン体は、脳や筋肉ではエネルギー源として利用可能ですが、肝臓では利用できません。これはこのまま覚えましょう。

(2) ○ 血中の遊離脂肪酸の多くは、血清アルブミンに結合して体内を移動します。

(3) × インスリンは、ホルモン感受性リパーゼの働きを、促進ではなく抑制します。インスリンはエネルギーを貯蔵する方向に働きますので、脂肪組織における脂肪分解を抑制し、脂肪を蓄える方向に作用します。

(4) × コレステロールは、ステロイドホルモンや胆汁酸の生合成材料として重要ですが、エネルギー源にはなりません。

(5) × 不自然な文章です。誤文ではないかと疑いましょう。LDLはコレステロール含有率の最も高いリポたんぱく質ですが、トリアシルグリセロールも含んでいます。(そもそもこの文章が正文となるためには、LDLにはトリアシルグリセロールが痕跡程度も含まれていないことを証明する必要があり、技術的に不可能です。)




答えは(2)です。
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