栄養士実力認定試験 平成24年度 問題20
平成24年12月9日(日) 第9回栄養士実力認定試験


問題20 TCAサイクル(クエン酸回路)についての記述である。正しいのはどれか。
 (1) 解糖系で生成したピルビン酸は、嫌気的条件下でTCAサイクルで代謝される。
 (2) TCAサイクルは、細胞質基質で行われる代謝である。
 (3) ピルビン酸からアセチルCoAの生成を触媒する酵素は、補酵素を必要としない。
 (4) TCAサイクルには、脱水素反応が含まれる。
 (5) TCAサイクルの反応は、すべて可逆的に進行する。





(1) 嫌気的条件下ではなく、酸素が使える好気的条件下において、TCAサイクル(クエン酸回路)で代謝されます。嫌気的条件下ではピルビン酸は乳酸デヒドロゲナーゼによって乳酸に変換されます。

(2) TCAサイクルは、ミトコンドリア内で進行する反応系です。これは基本です。

(3) 解糖系でつくられたピルビン酸は、アセチルCoAに変換されてTCAサイクルに入ります。この変換を触媒する重要な酵素がピルビン酸デヒドロゲナーゼ(複合体)です。この酵素はチアミンピロリン酸(TPP、ビタミンB1の活性型)を補酵素として必要とします。この酵素名とチアミンピロリン酸(ビタミンB1)が必要であることは、しっかりと覚えておきましょう。

(4) TCAサイクルでは、脱水素反応が複数あります。これらの反応と共役して、NAD+からNADH+H+やFADからFADH2などの還元当量が産生されます。

(5) TCAサイクルには3か所の不可逆反応が含まれています。詳細を覚える必要はないと思いますが、「TCAサイクルを完全に逆回転することはできない」と覚えておきましょう。




答えは(4)です。
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