平成25年度栄養士実力認定試験 問題21  平成25年12月8日(日)
平成25年度栄養士実力認定試験  平成25年12月8日(日)

問題21 糖質の代謝についての記述である。正しいのはどれか。

 (1) 解糖系は、好気的条件下で乳酸を生じる。
 (2) 筋肉のグリコーゲンは、血糖の供給に利用される。
 (3) チアミンピロリン酸(チアミンジリン酸)の不足は、糖代謝に支障をきたす。
 (4) インスリンは、グリコーゲン分解を促進する。
 (5) クエン酸回路に関与する酵素は、リボソームに存在する。




(1) 解糖系では1分子のグルコースから2分子のピルビン酸を生じます。好気的条件下ではピルビン酸はアセチルCoAへと変換され、クエン酸回路(TCAサイクル)へと送られます。一方、嫌気的条件下では乳酸デヒドロゲナーゼによって乳酸に変換されます。

(2) 筋肉のグリコーゲンは、加リン酸分解によってグルコース-1-リン酸となり、グルコース-6-リン酸を経て解糖系に供給されます。しかし、6位のリン酸をはずす「グルコース-6-ホスファターゼ」という酵素がないため、血液中にグルコースを供給することができません。肝臓にはこの酵素が存在しますので、肝グリコーゲンは血糖の供給に利用されます。

(3) 「チアミンピロリン酸(ビタミンB1の活性型)は糖質代謝に必要である」ことは、しっかりと覚えておきましょう。たとえば、ピルビン酸をアセチルCoAに変換する過程に関わるピルビン酸デヒドロゲナーゼの補酵素として働きます。

(4) インスリンは、グリコーゲンの合成を促進して、血糖値を低下させる方向に働きます。

(5) クエン酸回路はミトコンドリア内で進行しますので、これに必要な酵素はミトコンドリア内に局在します。


答えは(3)です。
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