第28回管理栄養士国家試験 問題25 平成26年3月23日(日)
25 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
 (2) 基質との親和性が低いと、ミカエリス定数(Km)は小さい。
 (3) 酵素活性の調節機構として、酵素たんぱく質のリン酸化がある。
 (4) アロステリック部位は、酵素の基質結合部位である。
 (5) アイソザイムは、同じ一次構造をもつ。



(1) アポ酵素は、補因子あるいは補欠分子族(補酵素や金属イオンなど)が共存しないと、酵素としての働きを示しません。したがって、単独では酵素活性をもちません。

(2) 基質との親和性が高いと、ミカエリス定数(Km値)は小さくなります。ミカエリス定数は、最大反応速度(Vmax)の1/2を与える基質濃度です。酵素と基質との親和性が高いほど低濃度で飽和し、最大反応速度に達しますので、ミカエリス定数も小さくなります。

(3) 正文ですので、そのまま覚えておきましょう。酵素たんぱく質のリン酸化/脱リン酸化は、主要な酵素活性調節機構の一つです。ある酵素はリン酸化によってその酵素活性が促進され、またある酵素はリン酸化によってその活性が抑制されます。たとえばグリコーゲン分解酵素はリン酸化によって活性が上昇し、一方グリコーゲン合成酵素はリン酸化によって活性が低下します。このようなしくみで、リン酸化という一種類のスイッチによって、生体内の状況をグリコーゲンを分解する方向へと変化させることが可能となります。

(4) アロステリック酵素は、フィードバック機構を理解する上で重要な項目です。アロステリック酵素では、その基質結合部位とは別の部位(アロステリック部位)に下流の代謝産物が結合することによって、酵素活性が制御されます。

(5) アイソザイムは国試頻出項目ですので、しっかりと確認しておきましょう。アイソザイムは、同一の化学反応を触媒しますが、その一次構造(アミノ酸配列)には差異があります。


答えは(3)です。
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