第29回管理栄養士国家試験 問題25 平成27年3月22日(日)
第29回管理栄養士国家試験 問題25 平成27年3月22日(日)

25 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  (1) アポ酵素は、触媒作用を示す。
  (2) 酵素のアロステリック部位は、基質を結合する。
  (3) アイソザイムは、ミカエリス定数(Km)が同じ酵素である。
  (4) 酵素の反応速度は、至適pHで最大となる。
  (5) 律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。




(1) 酵素の中には、たんぱく質単体では酵素活性(触媒作用)を示さず、補酵素や金属原子などの補因子を必要とするものがあります。このとき、たんぱく質部分をアポ酵素といい、アポ酵素と補因子の複合体をホロ酵素といいます。そのため、ホロ酵素は触媒作用を示しますが、アポ酵素は触媒作用を示しません。

(2) アロステリック酵素は、酵素分子の基質結合部位とは別の部位(アロステリック部位)にリガンド(たとえばフィードバック阻害を引き起こす生成物)が結合することにより、酵素の立体構造が変化し、酵素活性が影響を受ける酵素です。したがって、アロステリック部位と基質結合部位とは異なります。

(3) 同一個体内に、同じ化学反応を触媒するが一次構造の異なる酵素が複数存在する場合、それらをお互いにアイソザイムといいます。ミカエリス定数が同じかどうかは、全く関連のない話です。

(4) 簡単すぎてわかりにくいかもしれませんが、正文です。酵素はそれぞれ最も働きやすいpHがあり、これを
至適pH(最適pH)といいます。当然ですが、至適pHにおいて酵素反応速度は最大となります。ついでに、ペプシンの至適pHは2(~1)前後、トリプシンの至適pHは8前後であることは思い出しておきましょう。

(5) 律速酵素は、ある一連の代謝経路において、最も反応速度が遅い反応を触媒する酵素です。これは国試頻出項目ですので、しっかりと確認しておきましょう。



答えは(4)です。
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