第29回管理栄養士国家試験 問題27 平成27年3月22日(日)
第29回管理栄養士国家試験 問題27 平成27年3月22日(日)

27 糖質・脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  (1) 肝臓のグリコーゲンは、血糖値の維持に利用される。
  (2) 糖新生は、筋肉で行われる。
  (3) 脂肪細胞中のトリアシルグリセロールの分解は、インスリンにより促進される。
  (4) 脂肪酸合成は、リボソームで行われる。
  (5) β酸化は、細胞質ゾルで行われる。




(1) 正文です。高校の生物レベルですので、当たり前すぎてちょっと迷うかもしれません。血中のグルコース濃度が高いときは、肝細胞中にグルコースが取り込まれ、グリコーゲンに合成されて貯蔵されます。一方、血糖値が低くなったときには、肝臓内のグリコーゲンが加リン酸分解され、最終的にグルコースとして血中に放出されます。なお、筋組織にはグルコース 6-ホスファターゼが存在しないため、筋組織中のグリコーゲンは、血糖を補うためには利用されないことも、思い出しておきましょう。

(2) 糖新生は、主に肝臓で行われます。筋肉では糖新生は行われません。できればその理由も覚えておきましょう。糖新生に必要とされる酵素である「グルコース 6-ホスファターゼ」は、肝細胞には存在しますが、筋細胞には存在しないのがその理由です。

(3) 脂肪細胞中のトリアシルグリセロールは、ホルモン感受性リパーゼによって分解されますが、この酵素の活性は、インスリンにより抑制され、アドレナリンやグルカゴンによって促進されます。したがって、トリアシルグリセロールの分解は、インスリンによって抑制され、アドレナリンやグルカゴンによって促進されます。

(4) 脂肪酸の生合成は、主として細胞質ゾルで行われます。リボソームは関係していません。

(5) β酸化は、ミトコンドリア内で進行する反応系です。基本です。



答えは(1)です。
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