FC2ブログ
第31回管理栄養士国家試験 問題79 平成29年3月19日(日)
第31回管理栄養士国家試験 問題79 平成29年3月19日(日)

79 脂質の臓器間輸送に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) カイロミクロンは、肝臓で合成されたトリアシルグリセロールを輸送する。
 (2) VLDLのコレステロール含有率は、LDLより大きい。
 (3) LDLのコレステロールの末梢細胞への取り込みは、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)が関与する。
 (4) 末梢細胞のコレステロールのHDLへの取り込みは、リポタンパク質リパーゼ(LPL)が関与する。
 (5) 脂肪組織から血中に放出された脂肪酸は、アルブミンと結合して輸送される。




(3)と(4)の誤文の判定が難しいと思います。比較的わかりやすい(5)を正文と判定して、切り抜けたい問題です。血中において遊離脂肪酸は血清アルブミンに結合して輸送されることを、しっかりと覚えておきましょう。

(1) 肝臓で合成されたトリアシルグリセロールを輸送するのは、カイロミクロンではなくVLDLです。カイロミクロンは、主に食事由来のトリアシルグリセロールを小腸から他の器官に輸送します。

(2) 誤文です。LDLのコレステロール含有率は、リポタンパク質の中で最大です。

(3) LDLのコレステロールの末梢細胞への取り込みには、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)は関与していません。関与しているのは、LDL受容体です。[あるいは、LDLが細胞に取り込まれた後にリソソームで分解されて生じたコレステロールをエステル化する、アシルCoAコレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)との勘違いを狙った問題でしょうか?]

(4) 末梢細胞のコレステロールのHDLへの取り込みには、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)が関与しています。LCATは、組織や血液中の遊離コレステロールをエステル化することにより、HDL中への取り込みに関与します。

(5) 正文です。脂肪酸は、リポたんぱく質によってではなく、血清アルブミンと結合して輸送されます。これはこのまま覚えておきましょう。




答えは(5)です。
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック