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第31回管理栄養士国家試験 問題80 平成29年3月19日(日)
第31回管理栄養士国家試験 問題80 平成29年3月19日(日)

80 ビタミンの欠乏状態における身体状態の変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
 (1) ビタミンDの欠乏では、骨塩量が減少する。
 (2) ビタミンKの欠乏では、血液凝固の時間が短縮する。
 (3) ビタミンB1の欠乏では、乳酸の血中濃度が低下する。
 (4) ビタミンB12の欠乏では、DNAの合成が促進される。
 (5) 葉酸の欠乏では、ホモシステインの血中濃度が低下する。




(1) 正文です。ビタミンDが欠乏すると、小腸からのカルシウムの吸収が低下します。その結果、骨吸収(骨から血液中にカルシウムが溶出されること)が亢進し、骨塩量が減少します。

(2) 逆です。ビタミンKの欠乏では、フィブリノーゲンやプロトロンビンなどの血液凝固因子の合成が低下し、血液凝固にかかる時間が長くなります。

(3) 逆です。解糖系で生じたピルビン酸がアセチルCoAに変換され、クエン酸回路(TCAサイクル)に取り込まれるためには、チアミンピロリン酸(ビタミンB1の活性型)を補酵素として必要とします。したがってビタミンB1が欠乏すると、ピルビン酸がうまくクエン酸回路に取り込まれなくなり、乳酸に変換されるようになります。よって、乳酸の血中濃度は、低下ではなく上昇します。

(4) これも逆です。DNAなどの核酸の合成には、ビタミンB12が必須です。したがって、これが欠乏するとDNA合成は抑制されます。

(5) これも逆です。葉酸が欠乏すると、ホモシステインからメチオニンへの変換が滞り、ホモシステインの血中濃度が上昇します。なお、高ホモシステイン血症は、動脈硬化症の危険因子と考えられています。




答えは(1)です。
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