2022年01月22日 (土)
第35回管理栄養士国家試験 問題18 2021年2月28日(日)
18 アミノ酸とたんぱく質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) ロイシンは、芳香族アミノ酸である。
(2) γ-アミノ酪酸(GABA)は、神経伝達物質として働く。
(3) αヘリックスは、たんぱく質の一次構造である。
(4) たんぱく質の二次構造は、ジスルフィド結合により形成される。
(5) たんぱく質の四次構造は、1本のポリペプチド鎖により形成される。
(1) ロイシンは分枝アミノ酸(分岐鎖アミノ酸、BCAA)です。分枝アミノ酸はバリン、ロイシン、イソロイシンの3種で、すべて必須アミノ酸であることを、しっかりと覚えておきましょう。
(2) 正文です。できれば、中枢性の神経伝達物質で、神経細胞の興奮を抑えるように作用する抑制性の神経伝達物質であることも確認しておきましょう。
(3) αヘリックスは、たんぱく質の二次構造の一種です。二次構造としてはもう一つ、βシート構造(β構造)も覚えておきましょう。いずれも主としてペプチド結合間の水素結合で維持されています。
(4) 上記(3)と関連しますが、たんぱく質の二次構造は、ペプチド結合間の水素結合で形成されています。ペプチド結合中の「C=O」の酸素原子が負電荷を帯び、「N-H」の水素原子が正電荷を帯びて、引きつけ合います。
(5) たんぱく質の四次構造は、複数のポリペプチド鎖が会合することで形成されます。1本1本のポリペプチド鎖はサブユニットと呼ばれますので、サブユニットの会合のことを四次構造と言います。ちなみに、ヘモグロビンは2つのαサブユニットと2つのβサブユニットが四次構造を形成してできています。このように4つのサブユニットから成るタンパク質を四量体と言います。
答えは(2)です。
18 アミノ酸とたんぱく質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) ロイシンは、芳香族アミノ酸である。
(2) γ-アミノ酪酸(GABA)は、神経伝達物質として働く。
(3) αヘリックスは、たんぱく質の一次構造である。
(4) たんぱく質の二次構造は、ジスルフィド結合により形成される。
(5) たんぱく質の四次構造は、1本のポリペプチド鎖により形成される。
(1) ロイシンは分枝アミノ酸(分岐鎖アミノ酸、BCAA)です。分枝アミノ酸はバリン、ロイシン、イソロイシンの3種で、すべて必須アミノ酸であることを、しっかりと覚えておきましょう。
(2) 正文です。できれば、中枢性の神経伝達物質で、神経細胞の興奮を抑えるように作用する抑制性の神経伝達物質であることも確認しておきましょう。
(3) αヘリックスは、たんぱく質の二次構造の一種です。二次構造としてはもう一つ、βシート構造(β構造)も覚えておきましょう。いずれも主としてペプチド結合間の水素結合で維持されています。
(4) 上記(3)と関連しますが、たんぱく質の二次構造は、ペプチド結合間の水素結合で形成されています。ペプチド結合中の「C=O」の酸素原子が負電荷を帯び、「N-H」の水素原子が正電荷を帯びて、引きつけ合います。
(5) たんぱく質の四次構造は、複数のポリペプチド鎖が会合することで形成されます。1本1本のポリペプチド鎖はサブユニットと呼ばれますので、サブユニットの会合のことを四次構造と言います。ちなみに、ヘモグロビンは2つのαサブユニットと2つのβサブユニットが四次構造を形成してできています。このように4つのサブユニットから成るタンパク質を四量体と言います。
答えは(2)です。
この記事へのトラックバック
| ホーム |