栄養士実力認定試験 平成22年度 問題16
平成22年度 栄養士実力認定試験

問題16 糖質と糖質代謝についての記述である。正しいのはどれか。
  (1) 解糖により、グルコースからグリコーゲンが生成される。
 (2)解糖系は、ミトコンドリアでグルコースを嫌気的に分解する。
 (3)解糖系では、1分子のグルコースから2分子のATPができる。
 (4)デンプンは、グルコースとフルクトースが多数結合した多糖類である。
 (5)クエン酸回路は、好気的状態でも嫌気的状態でも同様に進む

答えは(3)です。

(1) 解糖系では、1分子のグルコースが分解されて2分子のピルビン酸ができます。その経路のどこにもグリコーゲンは出てきません。そもそもグリコーゲンというのは多数のグルコースがグリコシド結合によってつながった巨大分子ですから、グルコースが分解されてできるはずがありません。常識的に誤文だとわかるセンスが必要です。

(2) 解糖系はミトコンドリアではなく、細胞質ゾルで起こる代謝系です。解糖系といえば、嫌気的(酸素を必要としない)で、グルコースからピルビン酸2分子ができ、細胞質ゾルで進行する…といったことがセットで思い出せるようにしましょう。クエン酸回路(TCAサイクル)や電子伝達系、酸化的リン酸化などのミトコンドリア内で起こる代謝系と混同しないように。

(3) 解糖系では2分子のATPが消費され、4分子のATPが合成されます。したがって、差し引き2分子のATPが合成される計算となります。

(4) 代表的な多糖であるデンプンを構成する単糖はグルコースのみです。基本中の基本ですので、絶対に覚えておきましょう。より詳しくは、グルコースがα-1,4結合およびα-1,6結合によって多数連結して、デンプン分子ができています。

(5) クエン酸回路(TCAサイクル)は、酸素を必要とする代謝系です。基本ですね。したがって「嫌気的条件でも」の部分が誤りです。
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