栄養士実力認定試験 平成22年度 問題21
平成22年度 栄養士実力認定試験

問題21 細胞についての記述である。正しいのはどれか。
  (1) 生体膜は、リン脂質の親水性部分を内側にして向かい合った脂質二重層である。
 (2)生体膜に存在するホルモン受容体は、細胞内の情報を細胞外に伝達している。
 (3)Ca2+は、生体膜を自由に通過することができる。
 (4)たんぱく質の合成は、リソソームで行われている。
 (5)細胞は、エネルギーを使ってNa+を細胞外へ汲み出し、K+を取り込んでいる。



答えは(5)です。

(1) 「親水性部」ではなく「疎水性部」を膜の内側に向けています。細胞の内側にも外側にも、水が豊富にあることを考えれば当然ですね。(ただし、リン脂質は分子中に親水部と疎水部との両方をもつ両親媒性物質であることを忘れていると、難しいかもしれません。)

(2) ホルモン受容体は、細胞の外側から細胞内部に情報を伝達します。ペプチドあるいはタンパク質性のホルモンは、標的細胞の生体膜(細胞膜)表面にある受容体に結合し、cAMPなどのセカンドメッセンジャーを介して、細胞内の生理的変化をもたらします。(ついでに甲状腺ホルモンやステロイドホルモンなどは、細胞膜を通過して、核内あるいは細胞内受容体に結合して作用を発揮することも復習しておきましょう。)

(3) イオンのように電荷を有する粒子は、生体膜を自由には通過できません。イオンが生体膜を通過するためには、イオンチャネル(イオンチャンネル)やトランスポーターなどの存在が必要です。

(4) タンパク質合成は「リソソーム」ではなく、「リポソーム」で行われます。一文字違いでわかりにくいですが、文章をしっかりと読みましょう。ちなみに「リソソーム」は、カテプシンなどの加水分解酵素群を豊富に含む細胞小器官です。

(5) 正文です。「ナトリウムポンプ」あるいは「Na+/K+ ATPアーゼ」と呼ばれる分子の働きによって、細胞内外のNa+やK+の濃度は調節されています。
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック